イベントEVENT

分類 コメディ学入門

クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
コメディ学入門 特別編
笑いの国の旅人たち~喜劇映画研究会新野敏也さんを迎えて~

2016年1月10日(日)

 

feet_of_mud02クラシック喜劇研究家/ライターのいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介する「コメディ学入門」の新春特別編!

日本の無声喜劇ファンにとって、「喜劇映画研究会」という名は特別な響きを持っている。

バスター・キートンやマック・セネットのことを知りたくなってすこしでも調べ始めたなら、真っ先に頼みの綱とするのは、喜劇映画研究会の書籍であり、ウェブサイトであり、精力的におこなわれている上映イベントである。研究会所蔵の膨大なフィルムリストを眺めては、あれも観たいこれも観たいと羨望のためいきをつき、『サイレント・コメディ全史』や近年出版されたマック・セネット自伝(『<喜劇映画>を発明した男―帝王マック・セネット、自らを語る』)を読んでは、その豊穣な知識と情熱の表出に胸が熱くなる。

無声喜劇という日本では超マイナーな分野を研究し普及するという、当人には極楽であってもある意味イバラの道であるこの世界へ、わたしが足を踏み入れてからたかだか10年ほどでしかない。だが「喜映研」に携わってきた人々は、すでに40年もの歳月を古典喜劇研究にささげてきた。その年月を思うだけでも、なんだか涙が出そうになるのだ。

そんな、わたしにとってあこがれの存在である喜劇映画研究会とのコラボレーションが、今回ついに神戸映画資料館で実現するはこびとなった。所蔵フィルムの中から厳選したクラシック喜劇作品の特集上映にあわせ、喜劇映画研究会現会長の新野敏也氏が来神。この機会を逃すまじ!ということで、2016年最初のコメディ学入門は、特別編として新野氏をお迎えし講師いいをと2人の新春対談をおとどけする。

コメディが無声映画の演出作法におよぼした影響、コマ数の変遷、トーキー移行の意味など、クラシック喜劇にまつわる深く濃いお話を、たっぷり聞ける貴重な機会になるはずだ。新野さんが作品解説に書かれた通り、今回の特集上映ではまさに《無声喜劇の宝箱》のような作品が勢揃いした。これら一級の作品群と、今も色褪せぬ魅力的なコメディアンたちについても、マニアックトークが炸裂することまちがいなし。

2016新春笑い初め、ぜひ《コメディ学入門》へ遊びに来て下さい。

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関連上映 1月9日(土)〜11日(月・祝)
喜劇映画研究会40周年記念 新春コメディ宝箱
→詳細はこちら

 
[関連記事]ウェブ・スペシャル「今月の一冊」
「〈喜劇映画〉を発明した男 帝王マック・セネット自らを語る」

 
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館

《参加費》 1000円
*予約受付中
info@kobe-eiga.net まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。


クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第11講コメディ学入門
“モーレツ”ロイド、危機一髪!~ハロルド・ロイド入門~

2015年7月25日(土)

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クラシック喜劇研究家/ライターのいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
“モーレツ”ロイド、危機一髪!
~ハロルド・ロイド入門~

長い映画の歴史のなかで、「時計の針にぶらさがった男」はいったい何人いるのだろう。『プロジェクトA』でジャッキー・チェンが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でクリストファー・ロイドが…近年では『ヒューゴの不思議な発明』でスコセッシがエイサ・バターフィールドを時計の針からぶらさげたし、インド映画『バルフィ!人生に唄えば』にも時計台が登場した。

それらのイメージの源流をさかのぼれば、そこにはたったひとりの男がいる――ハロルド・ロイドだ。1923年のサイレント長編喜劇『要心無用』の時計台のシーンは、一度見たら忘れられない強烈なイメージだ。サイレント映画が一般に紹介されるときに、必ずといっていいほど使われる象徴的なショットである。

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でも、ハロルド・ロイドの作品を実際に目にする機会は少ない。三大喜劇王と呼ばれるコメディアンのうち、チャップリンは、すでに語り尽くされて来た。キートンは、近年の人気の高まりで、作品上映の機会も増えた。だが、ロイドは?「ロイド眼鏡の語源」といったトリビアだけが一人歩きしているというのが実状だろう。

ハロルド・ロイドこそ、現代コメディ/アクション映画の基礎をつくったパイオニアである。激しいカーチェイス。危険なスタントアクション。ラブコメ。アメリカン・ドリームへのあこがれ。そのすべては、『猛進ロイド』、『キッドブラザー』、『巨人征服』といったロイドの傑作群に萌芽を見ることができる。

lloyd03つけひげや珍妙な衣裳を着て“フリーク”を演じていた当時のコメディアンと、ロイドは一線を画していた。ごく普通のスーツを身につけ、ごく普通の家に住み、ごく普通の眼鏡をかけて、ロイドは普通の中流階級青年を演じた。割に二枚目でもあったから、女性人気も高かった。“ボーイ・ネクスト・ドアの冒険”、それがロイド喜劇の魅力だ。常に猪突猛進、機転だけで夢をかなえていく“チャッカリ”キャラでもある。私生活では、撮影現場の事故で瀕死の重傷を負いながら、奇跡の復活をとげた不撓不屈の精神の持ち主でもあった。

無声コメディアンのなかで、現代の観客にもっともアピールしやすいのがロイドだろう。今回、満を持してロイドの魅力をご紹介できることを、心からうれしく思う。講座では、「時計ぶら下がり」ショットの象徴としての意味について考えつつ、それだけにおさまらないロイド喜劇のおもしろさを存分にお見せしたい。“第三の天才”ハロルド・ロイドの明るくまぶしい笑顔に、ぜひ元気をもらいに来て欲しい。
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館

《参加費》 1000円
*予約受付中
eyanfire@gmail.com まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。


クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第10講コメディ学入門
サイレント・コメディアンはトーキーの夢を見るか? ー“声”を持った喜劇人の光と影ー

2015年4月18日(土)16:30〜(終了予定18:30)

クラシック喜劇研究家/ライターのいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
「サイレント・コメディアンはトーキーの夢を見るか?
 ー“声”を持った喜劇人の光と影ー」

stan011895年にリュミエール兄弟が映画興行を始めてから、今年で120年になる。この120年の歴史の中で、映画が声を持たなかった=サイレントの時代は、わずか30年に過ぎない。ことコメディ映画にかぎっていえば、その30年間こそが黄金時代だったと言われている。チャップリンをのぞいたほとんどすべてのサイレント・コメディアンたちが、トーキー誕生の怒濤の波にのまれて海の藻くずと消えさった・・・

・・・と、いうのが、一般の定説だ。さらには、『雨に唄えば』で描かれた「悪声のために没落するサイレントスター」のイメージが、定説に拍車をかけた。2011年公開のサイレント商業映画『アーティスト』にも、そのイメージの残響は続いていた。

loyd01でもーーー本当にコトはそれほど単純だったんだろうか?

事実を見てみよう。キートンの初期トーキーは莫大な興収をあげ、ハロルド・ロイドは30年代に6本ものトーキー長編を撮り、ハリー・ラングドンは死の直前までトーキー短編を撮っていた。彼らはみな、トーキー映画と関わり続けていた。

サイレント・コメディアンたちのトーキー作品群は、ほとんどかえりみられることがない。だが、コメディ・マニアにとっては、それらもまた偉大な喜劇人たちの新たな魅力を知る垂涎のチャンスだ。ハロルド・ロイドがしゃべり、ローレル&ハーディが歌い、ハリー・ラングドンが泣く。バスター・キートンが銀幕で初めて声を発する瞬間は、彼のスタントを見るのとおなじくらい心躍る瞬間である。

今回の講座では、サイレント・コメディアンたちとトーキーとの知られざる関係を追ってみたい。サイレント映画鑑賞会でバスター・キートンが特集されるのと連動して、講座ではローレル&ハーディとバスター・キートン、すなわちトーキー時代の勝ち組と負け組(?)が2本の柱になるだろう。前回好評だったハリー・ラングドンの超レアなトーキー作品も、ちらりとお目にかける予定。

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[関連上映] [バスター・キートン蔵出し上映会]
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館

《参加費》 1000円
*予約受付中
eyanfire@gmail.com まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。


クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第9講コメディ学入門 “ハリーの災難”―忘れられた喜劇王ハリー・ラングドンの奇妙な一生
2015年1月24日(土)16:00〜(終了予定18:00)
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クラシック喜劇研究家/ライターのいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
「“ハリーの災難”―忘れられた喜劇王ハリー・ラングドンの奇妙な一生」
“ハリーの災難”と、言っても、ヒッチコックの映画を語ろうというのではない。サイレント映画時代末期のスーパースター、ハリー・ラングドンのことだ。ぷっくりしたしもぶくれの顔に真っ白なメイクをほどこしたハリーは、「夢見る無垢な少年」のキャラクターでデビュー。スローペースで人情味もある独特のコメディスタイルは、当時の過激な喜劇界に新風を巻き起こし、ハリーは彗星のごとくトップスターの仲間入りをした。

かつてチャップリンやロイドとも並び称されたこの喜劇王は、しかし、その後さまざまな“災難”にみまわれ、映画史から姿を消してしまった。ハリーを襲った災難とは、いったいなんだったのか?

2015年最初のコメディ学入門は、この“ハリーの災難”を「時代」「作品」「評価」の3つのキーワードに絞ってじっくりと解説する。ハリーが映画史において長年誤解をうけつづけた原因には、じつはある巨匠映画監督の存在が深くかかわっている。講座では、最新のハリー・ラングドン研究をもとに、近年明らかになってきた両者の確執の「真実」を紹介したい。もちろん、第四の喜劇王の名にふさわしいハリー・ラングドンの至芸もご覧に入れる予定。“永遠の少年”ハリーに、ぜひ会いに来てください。

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[関連上映] [サイレント映画鑑賞会 ハリー・ラングドンとその周辺]
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館

《参加費》 1000円
*予約受付中
eyanfire@gmail.com まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。


クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第8講コメディ学入門 続!バスター・キートン入門
2014年7月12日(土)16:00〜(終了予定18:00)
クラシック喜劇マニアで作家のいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
「続!バスター・キートン入門」
バスター・キートンの宇宙は、果てしがない。
キートンが創造したサイレント・コメディには、中毒性がある。そして、制作から90年近くたったいまも、おどろくほど新しい。
前回の講座で、はじめてキートンをとりあげた。キートンがきっかけでクラシック喜劇の世界に足をふみいれたわたしにとって、観客のみなさんと共にキートンの世界をわかちあうことは、長年の宿願でもあった。
ようやくそれが叶ったという個人的な喜びはおくとしても、「もっとキートンを観たい!」との声を観客の方々から直接聞けたこともまた、至上の喜びだった。キートンの笑いが、時代も空間も超えて、人の心をとらえてはなさぬ力をもっていることを、あらためて痛感することができたのだった。
前回は、「ストーンフェイス(無表情)」「スタントアクション」「映画監督キートン」の3つのキーワードでキートンを紹介した。第二弾では、特に反響の大きかったスタントアクションについて、さらに掘り下げてみたいと思っている。前回語れなかったチャップリン、ロイドとの比較や、キートン映画におけるヒロイン像、シュルレアリストとしてのキートン、キートンギャグの進化の歴史・・・など、多彩な切り口もご用意して、キートンの魅力をとことん語り尽くす講座にしたい。もちろん、前回同様、あっとおどろくレア映像も満載でお送りします。
さらに、うれしい企画が!コメディ学にさきだち、サイレント長編『キートンの蒸気船』(1928)が上映される。なんと、キーボード生伴奏つき!この貴重な上映の機会をぜひお見逃しなく。上映につづいてのコメディ学入門では、『蒸気船』にまつわる裏話や作品分析もたっぷりご紹介する予定だ。
さあ、シュールでキュートなキートン宇宙へ、二度目の旅に出よう。
 

 
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館
 
 

《参加費》 1000円
*予約受付中
eyanfire@gmail.com まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。


クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第7講コメディ学入門 バスター・キートン入門
2014年3月8日(土)16:30〜(終了予定18:30)
クラシック喜劇マニアで作家のいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
「バスター・キートン入門」
チャップリン、ロイドとならぶ三大喜劇王のひとり、バスター・キートン。彼は1895年、映画誕生とおなじ年にうまれた。旅芸人の両親とともに、3歳で初舞台をふみ、たちまちスターになる。
 
成長したキートンは、ニューヨークの街角で、当時のスーパースターコメディアン、ロスコー・アーバックルと出会う。「ワンシーンだけ映画に出てくれよ」キートンは気負いもなく、キャメラの前に立つ。小麦粉のつまった袋がとんできて、顔面を直撃し、高く飛んで、すっころぶ。一発OK、NGなし。その瞬間、キートンは、映画のすべてと恋に落ちた。
 
けっして笑わない無表情。ひらべったい帽子。並外れた身体能力。キートンを特徴づけるすべては、もうそこにあった。キートンは、ほとんど本能的に「映画」を理解した。そして、めくるめくサイレント喜劇傑作群を監督し、主演してゆく。
 
時に実験的で、ペーソスを徹底的に否定するキートンの映画は、同時代にはしばしば批判された。キートンのせいではない。時代がキートンに追いついていなかっただけだ、「天才」にはよくあるように。
 
オーソン・ウェルズは、キートンの代表作『大列車追跡』(1926)をこう評した。「映画史上もっとも美しい作品だ。(同じ南北戦争を題材にした)『風と共に去りぬ』の100倍も美しい」。いま、キートンは、もっとも偉大な映画作家のひとりと言われている。フィジカルコメディを芸術の域にたかめた天才であると。だが、そう言われるたび、晩年のキートンは、こうつぶやいたものだ。
 
「だぶだぶズボンにおかしな帽子の男が、天才なんかであるわけがないさ・・・」
 
キートン人気は、日本でも非常に高いが、その生涯や作品についてきちんと語られることは、まだすくない。今回の講座では、キートンの基礎知識をおさえつつ、サイレント時代を中心に、時空をこえたキートンのおもしろさを徹底紹介したい。
 

 
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館
 
 

《参加費》 1000円
*予約受付中
eyanfire@gmail.com まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。


クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第6講コメディ学入門
2014年1月5日(日)15:00〜(終了予定17:00)
クラシック喜劇マニアで作家のいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
「初笑い 短編喜劇礼讃」
コメディ学入門では、過去5回にわたり、欧米のクラシック喜劇あれやこれやを紹介してきた。今回はその大おさらい大会もかねて、特に人気の高かったコメディアンたちのハイライトをお目にかける。
 
とはいえ、仮にも「コメディ学」と銘打っている以上、多少は理屈もこねたい。というわけで、今回は「短編喜劇」というジャンルに焦点をあてることにする。
 
クラシック喜劇とは、これすなわち短編喜劇である。日本では短編映画があまり市民権を持っていないが、サイレント時代には欧米のコメディアンたちは短編からスタートするのが常識であった。喜劇界初の長編『醜女の深情け』(1914)をのぞけば、コメディアンたちが“長編市場”に本格的に参入するのは1920年代以降である。そこには、劇場の上映形態や予算の制約などさまざまな要因があり、A級コメディアンたちが短編を捨てて長編制作にむかうのは自然な流れであった。
 
しかし、短編でしか表現できない笑いがあったことも事実である。スラップスティック喜劇を、批評家たちはときに「映画詩」とよぶ。それはまさに短編映画という形態でつくられた喜劇を指すのではなかろうか?「象徴と圧縮」や「超現実」といまわれわれが呼ぶところの映画技法を、短編喜劇はかるがると表現した。それはときに悪夢になり、幻想になり、純粋培養されたビジュアルギャグとなって、わたしたちを笑わせるのだ・・・
 
なにはともあれ、2014年新春ニコニコ大会で大いに笑って、元気にあらたな年のスタートを切りましょう!新年会も予定しております。ふるってご参加を!
 

 
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館
 
[関連上映]サイレント映画鑑賞会 新春ニコニコ大会 動物篇
 

《参加費》 1000円
*予約受付中
eyanfire@gmail.com まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。

終了後に新年会を予定しております。お時間のある方はふるってご参加ください。差し入れ大歓迎。
 
17:30ごろ〜(終了予定19:30)
会費:500円(ワンドリンク付き)
*飲み物か食べ物をお持ちよりください
会場:神戸映画資料館カフェスペース
 
2013年の映画をみんなで振り返り語り合いたいと思います。
2013映画ベストテンを発表しあいましょう!
・新作部門 ・旧作部門
*劇場公開作を基本にしたいと思いますが、基準は個々人におまかせします。
*新年会のはじめに記入用紙をお渡しします。
*集計やネットでの公開は、今のところ考えていません。


クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第5講コメディ学入門
2013年9月7日(土)16:30〜(終了予定18:30)
クラシック喜劇マニアで作家のいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
「メイベルに恋して
 ~無声喜劇のジャンヌ・ダルクたち~」

映画が生まれた頃、そこにはたくさんの女性がいた。もちろん、コメディの世界にも。
 
サイレント喜劇が生んだ最初の女性スーパースターは、メイベル・ノーマンドだ。メイベルはこれまで、単なるアイドル女優のイメージで語られることが多かった。わずか37年の生涯はさまざまなスキャンダルに満ち、まさに波乱を生きたメイベルだが、近年の研究でコメディエンヌとしての評価が高まっている。チャップリンの恩人としても知られるようになった。
 
他にも、有名無名を問わず、サイレント喜劇に革命を起こした女性映画人は、大勢いた───女性映画監督第1号でフランス出身のパイオニア、アリス・ギイ。史上初の長編コメディ『醜女の深情け』(1914)に主演した大御所、マリー・ドレスラー。“女チャップリン”の異名をとったアリス・ハウエル。シュトロハイムの傑作『グリード』(1924)で鮮烈な演技を見せたザス・ピッツ。キートンやマルクス兄弟と共演し、才能と美貌を誇りながら、若くして謎の死をとげたテルマ・トッド。そしてマック・セネットの麗しき水着美人たち・・・
 
次回のコメディ学入門では、無声時代を中心に、クラシック喜劇をリードした女性映画人たちに敬意をささげる。メイベル・ノーマンドを中心に数人をピックアップし、彼女たちが創造した笑いの世界を堪能したい。狂騒の20年代を彩った“フラッパー・ガール”たちのファッションにも大注目!
 
ゲスト:田中幸恵(ダンサー/NPO法人 DANCE BOX スタッフ)

 コリーン・ムーア       テルマ・トッド
水着美人
 
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館
 

《参加費》 1000円
 
*予約受付中
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クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第4講コメディ学入門
2013年6月22日(土)15:30〜(終了予定17:30)

クラシック喜劇マニアで作家のいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
「続・3ばか大将」
前回大好評を博した、あの3人が帰ってくる!
 
モー、ラリー、カーリー。おかっぱ頭と、モジャモジャヘアと、坊主頭の、幼児体型のオッサン3人---それが、アメリカの伝説的コメディトリオ「3ばか大将」だ。1934年(昭和8年)から1958年までの24年間、コロンビア社と専属契約して、190本の短編喜劇を撮った。その芸風は、ひたすらに「ドタバタ」。水落ち、パイ投げ、目つぶし攻撃にドツキ合い。現代のカートゥーンやアニメ、ドリフターズ的バラエティの源流であり、スラップスティックの超古典でありながら、決して古びたりせず、いつの時代も見る者のハートを熱くさせる。
 
3人はいつでも全力投球、全力疾走。激しい罵倒とシバき合いの行間に、互いへの無条件の愛がみえかくれする。世界中でいまなお人気を誇り、アメリカでは常にどこかの映画館で3ばか大将映画祭が開かれている。日本でも昭和38年頃テレビ放映され、お茶の間の人気者だった。しかしその後忘れられてしまい、メディアでとりあげられることもまったくない。
 
前回のコメディ学入門では、観客の皆さんから大反響をいただいた。3ばか大将のコメディは、あらゆるボーダーを越境する---それを痛感した2時間だった。熱い要望におこたえして、前回につづきふたたび3ばか大将をとりあげます。ファンの方も、3ばか未体験の方も、ご近所お友だちお誘い合わせの上、ぜひぜひ足をおはこびください。神戸から、3ばか大将復活の波を、みんなで起こそうではありませんか!Nyuk, Nyuk!
 
前回ご来場のお客様の声より
 
「3ばか大将って、とっても愛らしいですね」
 
「カーリー大好き!」
 
「この無意味さ、ナンセンスさが、なんともたまらず、傑作で、ただもう無邪気に笑ってしまった」(映画ライター伊藤久美子)
「団結力とアニメーションばりのチャーミングさに脱帽!」(ものじさんツイートより)
 
「日本で知名度が低いことが不思議」(神戸映画資料館ツイートより)
 
「モーと一緒にパイ投げをするのは、ヘミングウェイと一緒に小説を書くようなものだ」(YouTubeユーザーコメント)
 
「私たちは『見る、聞く、構成する』の3つのルールを守っていた。ネタのテンポを常に見て、メンバーの台詞をよく聞き、ルーティンを頭の中で構成する。大げさにやりすぎないよう、慎重にドタバタを見極めていたんだ」(モー・ハワード)
 
「Nyuk, Nyuk, Nyuk!! Woo-Woo-Woo!!!」(カーリー・ハワード)
 
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館
[関連上映]サイレント映画鑑賞会
 

《参加費》 1000円
 
*予約受付中
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クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第3講コメディ学入門
2013年4月7日(日)16:40〜(終了予定18:40)

クラシック喜劇マニアで作家のいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
「スラップスティックの極北、
 3ばか大将」
3ばか大将をごぞんじだろうか!? 1930年代から30年間にわたり、190本のドタバタ短編喜劇を世に出したアメリカのお笑いトリオだ。日本でも昭和30年代末期にテレビ放映され、チビッコたちの人気者だった。
マッシュルームカットのモー、お茶の水博士風スタイルのラリー、坊主頭のカーリー。何をするにも3人は一緒。芸術的なまでにハゲしいどつきあいとドタバタを繰り広げ、カートゥーン風の効果音を完璧に使いこなした。
欧米ではいまなおコメディ・アイコンであり、オールドファンのみならずヤング世代からも絶大な支持を得ている。最近ではファレリー兄弟の最新作『新・三ばか大将』(2012)のヒットで新たなファンを獲得している。アジア、中近東でも人気が高い。3ばかの笑いに国境など無意味だ。
彼らこそスラップスティックの極北、ドタバタ喜劇の試金石である!そんな彼らのコメディを、素顔の3ばかの数奇な運命とともにご紹介するこの超レアな機会を、どうぞお見逃しなく。
 
特別ゲスト:新谷尚之(アニメーション作家)
 
*ご来場の皆様に3ばか大将特製グッズをプレゼント!

 
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館
[関連上映]サイレント映画鑑賞会『喜劇の王様たち』
 

《参加費》 1000円
 
*予約受付中
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これまでのイベント|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。